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2013年06月07日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】メディアスホールディングスはM&A活用で今6月期20%増益

■55円配当狙い有効

 医療機器販売のメディアスホールディングス<3154>(JQS)の株価は4月急騰後の反動局面だが、足元で下げ渋り感を強めている。今期(13年6月期)好業績見通しであり、期末一括配当狙いの妙味もありそうだ。

 医療機器の販売・メンテナンス事業を主力として、介護福祉機器の販売・レンタル事業も展開している。静岡県が地盤だが、3月には秋田医科器械店の子会社化(7月予定)を発表するなど、M&Aも活用して営業エリア拡大を推進している。医療機関からの要望として、物品管理などを含めた複合的なサービスに対する需要が高まっており、政府の成長戦略と合わせて中期的な市場拡大が期待される。

 今期連結業績見通しは売上高が前期比2.4%増の1360億円、営業利益が同20.7%増の10億円、経常利益が同16.3%増の13億円、純利益が同51.5%増の6億78百万円としている。診療報酬改定などで販売価格は下落しているが、内視鏡や放射線機器などの備品販売が好調であり、原価低減や販管費抑制の効果も寄与する見込みだ。

 第3四半期累計(12年7月〜13年3月)は前年同期比2.5%増収、同48.3%営業増益、同44.6%経常増益、同72.6%最終増益で、通期予想に対する進捗率は売上高が75.5%、営業利益が138.5%、経常利益が125.1%、純利益が129.9%となり、利益は超過達成している。通期予想を据え置いているが上振れの可能性があるだろう。

 株価の動きを見ると、4月23日の年初来高値3915円から反落し、急騰後の調整局面のようだ。足元では下げ渋り感を強めている。2月から3月にかけて上値のフシだった2500円近辺が下値支持線に転じた形だろう。

 6月6日の終値2400円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS235円76銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1951円49銭で算出)は1.3倍近辺である。指標面に割高感はなく、市場拡大が期待される医療関連のテーマ性に加えて、期末一括配当狙いの妙味も支援材料だろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:30 | アナリスト銘柄分析