<業績と株価>
■株価500円接近で割安感
情報サービスのテクマトリックス<3762>(東1)は、ハードウェアを販売する情報基盤事業とクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。5月10日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比9.5%増収、同22.9%営業増益、同15.8%経常増益、同45.8%最終増益だった。情報基盤事業は負荷分散装置が伸び悩んだが、サイバー攻撃に対応した次世代ファイアウォール製品などが好調だった。アプリケーション・サービス事業は、医療分野で新クラウドサービスの契約施設数が順調に増加した。
今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同12.6%減の5億50百万円としている。新クラウドサービスで、医療分野の売上と利益をサービス期間に応じて按分計上することがマイナス要因となるが、需要は好調な見込みである。配当は4月1日付の株式200分割を考慮すると実質的に前期と同額の年間12円50銭(期末一括)とした。
株価の動き(4月1日付で株式200分割)を見ると、3月1日の年初来高値844円以降は水準を切り下げる展開だが、500円接近で買い妙味増す。6月6日の終値524円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円70銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.3倍近辺である。500円を割る場面があれば好買い場といえるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)
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2013年06月07日
【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】テクマトリックス:次世代ファイアウォール製品などが好調
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:39
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