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2013年06月11日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】日本エム・ディ・エムは骨接合材好調で業績向上、高齢化と骨格の似ている中国需要取込は注目材料

 医療機器商社の日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の10日株価は233円と下げ、下値模索の展開となっている。全般安の中で底堅い動きだったことから遅れて調整といえる。

骨 接合材料、人工関節、脊椎固定器具など整形外科分野の医療機器輸入商社である。今期(14年3月期)の連結業績見通しは売上高が前期比15.6%増の94億円、営業利益が5億40百万円、経常利益が4億40百万円、純利益が2億円の黒字化としている。

 前期はジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約終了に伴って新規導入した骨接合材料新製品の販売開始遅れなどが影響して赤字だったが、今期は骨接合材料の新規導入製品の通期寄与、北米市場での販売増加、米国子会社ODEV社製の人工股関節製品の好調と自社製品比率上昇による原価率改善で黒字化する見込みだ。なお想定為替レートは1ドル=93円としている。

 中国市場開拓に関しては、伊藤忠商事<8001>と連携して具体的施策を決定する予定だ。ODEV社製の人工膝関節製品が中国における薬事承認を取得しており、中国の高齢化社会到来を背景として、中期的に収益寄与本格化が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、300円近辺の戻り高値圏から反落して水準を切り下げ、6月7日には年初来安値となる220円まで調整する場面があった。しかし6月10日には前日比16円(7.04%)高まで反発する場面があり、底打ち感を強めている。

 6月10日の終値237円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円56銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS409円58銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、12年10月以来の水準まで調整したことでほぼ底値圏だろう。目先的にはリバウンドの動きを強めそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:38 | アナリスト銘柄分析