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2013年06月11日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】資生堂は下値を十分固めての出直り、全般相場で強さ光る

 資生堂<4911>(東1)の株価は反発の動きを強めている。去る3日以降、1400円前後を4度つけ下値を固め10日は1505円と出直っている。

 今期(14年3月期)の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の7100億円、営業利益が同45.9%増の380億円、経常利益が同33.8%増の380億円、純利益が200億円の黒字化見込みとしている。グローバルメガブランド育成などで海外の好調を見込み、円安や事業構造改革の効果で営業損益が大幅に改善する。5月31発表の4月度国内化粧品販売会社売上は前年同月比9%増と好調だった。また想定為替レートは1米ドル=85円、1ユーロ=115円、1中国人民元=14円のため上振れ余地が大きいだろう。

 なお5月29日には、カナダのバイオベンチャー企業であるレプリセル社の「毛髪再生医療技術(RCH−01)」導入に関して、日本を含むアジア全域を対象とした技術提携契約に基本合意したと発表している。5年をメドに、美容と医療を融合した安全で有効な毛髪再生医療の事業化を目指すようだ。

 株価の動きを見ると、5月23日の年初来高値1608円から反落し、6月3日に1399円、6月4日に1398円まで調整したが、6月10日には前日比82円(5.76%高)となり25日移動平均線を回復した。6月10日の終値1505円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円25銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS722円42銭で算出)は2.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線を割り込むことなく反発し、25日移動平均線を回復した。週足チャートで見ても、13週移動平均線近辺から反発してサポートラインを維持している。いち早く調整が完了した形であり、反発の動きが期待されるだろう。5月の高値を試す可能性もありそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:55 | アナリスト銘柄分析