漬物最大手のピックルスコーポレーション<2925>(JQS)の株価が出直り態勢のようだ。18日は640円を挟んでのモミ合いとなっている。指標面の割安感が台頭しており、7月上旬予定の第1四半期(3月〜5月)業績発表も接近して、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。
キムチ、あさづけ、惣菜などの漬物製品メーカーで、主力の「ご飯がススムキムチ」などキムチ製品のブランド力が向上している。さらに「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」など新製品開発・投入も積極推進している。広島工場が稼働して中国・四国地方での拡販を進めるとともに、コスト面では契約栽培拡大による原料野菜の安定調達を推進する模様だ。
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.6%増の251億80百万円、営業利益が同11.2%増の10億18百万円、経常利益が同10.7%増の10億79百万円、純利益が同9.1%増の6億23百万円としている。主力の「ご飯がススムキムチ」などの販売が好調で、新製品投入効果も寄与する見込みだ。
株価の動きを見ると、4月25日の年初来高値720円から反落して水準を切り下げたが、6月7日の546円をボトムとして急反発し、6月17日には640円まで戻した。調整一巡して出直り態勢のようだ。
6月18日の終値640円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円43銭で算出)は6〜7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1058円84銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートで見ると一旦割り込んだ75日移動平均線、そして25日移動平均線を続けて回復した。また週足チャートで見ても13週移動平均線を回復して出直りの動きを強めている。低PER、低PBRで割安感が強く、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年06月18日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ピックルスコーポレーションはキムチ製品のブランド力が向上、今期2ケタ増益、PER6〜7倍と割安目立つ
【アナリスト銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:46
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