■株価3日続伸、高値奪回へ
人材サービスのエスプール<2471>(JQS)の株価が調整一巡感を強めている。18日(火)は8円高の326円と3営業日続伸している。今期(13年11月期)の好業績見通しを評価して、高値圏回帰の展開が期待されそうだ。
ビジネスソリューション事業(ロジスティクス関連やセールスプロモーション関連のアウトソーシング受託)、人材ソリューション事業(コールセンター業務や携帯電話販売支援業務などの人材派遣サービス)を展開し、拠点拡充を積極推進している。4月にはマーチャンダイジング事業も開始した。既存事業とのシナジー効果が期待されるだろう。
今期連結業績見通しは売上高が前期比6.5%増の52億62百万円、営業利益が同65.8%増の80百万円、経常利益が同2.2倍の66百万円、純利益が50百万円(前期は30百万円の赤字)としている。ネット通販市場の拡大を追い風として、ビジネスソリューション事業のロジスティクス関連(発送代行サービスやセンター運営代行サービス)の受注が拡大し、増収効果や受注単価上昇などで営業損益が大幅に改善する見込みだ。
第1四半期(12年12月〜13年2月)は、ビジネスソリューション事業で大型スポット案件がなく前年同期比3.2%減収だったが、売上総利益率が改善して同23.5%営業増益だった。派遣需要が旺盛で売上総利益率が改善した。なお7月4日に第2四半期累計(12年12月〜13年5月)業績の発表を予定している。
株価の動きを見ると、3月の高値圏380円近辺から上値を切り下げたが、一方では下値を切り上げて三角保ち合いの形のようだ。足元も市場全体が乱高下する中で、概ね300円〜320円近辺で堅調に推移している。6月18日の終値326円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円47銭で算出)は16〜17倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS55円18銭で算出)は6倍近辺である。
日足チャートで見ると75日移動平均線がサポートラインとなり、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。さらに週足チャート見ると13週移動平均線近辺で下げ渋り、下値を切り上げている。調整一巡して三角保ち合い上放れ、高値圏回帰の展開が期待されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年06月18日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】エスプールは4月にマーチャンダイジング事業開始し既存事業とのシナジー効果期待、今期営業利益65%増益
【アナリスト銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:53
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