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2013年06月19日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】明光ネットワークジャパンは業績進捗好調で近く発表の第3Qに期待、株価は安値から11%上昇

 個別指導塾などを展開する明光ネットワークジャパン<4668>(東1)の株価が調整一巡して出直り感を強めている。18日(火)は19円高の1220円と続伸、去る7日の直近安値から約11%戻している。7月上旬予定の第3四半期(3Q)累計(12年9月〜13年5月)業績の発表が接近して期待感が高まる可能性もあるだろう。

 小中高生向け個別指導塾「明光義塾」の直営・FC事業を主力に、医系大学予備校事業(東京医進学院)、明光サッカースクール事業、早稲田アカデミー個別進学館事業、明光キッズ事業、未来キッズクラブ事業(アートスタジオと英語スタジオを融合)などを展開し、M&Aを活用して教育事業から保育事業や介護事業にも事業領域を広げている。

 今期(13年8月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比10.0%増の159億38百万円、営業利益が同8.6%増の38億46百万円、経常利益が同4.5%増の38億93百万円、純利益が同18.0%増の23億23百万円としている。明光義塾事業、その他事業ともに好調に推移し、新規連結のユーデックや新規持分法適用会社のライフサポートも寄与して連続最高益更新の見込みだ。

 通期予想に対する第2四半期累計(12年9月〜13年2月)の進捗率は、売上高が48.2%、営業利益が54.3%、経常利益が56.2%、純利益が57.3%と順調な水準である。個別学習サービスへの期待の高まりに加えて、教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置、安倍晋三内閣による教育改革、小学校における英語教育必須化などの政策も追い風だろう。なお6月5日には、教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置を利用する際のサポートを発表している。

 株価の動きを見ると、年初来高値圏の1400円近辺から反落して6月7日には1100円まで調整した。しかし6月7日の安値をボトムとして、徐々に下値を切り上げている。6月18日には1240円まで戻す場面があった。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 6月18日の終値1220円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS84円23銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS366円72銭で算出)は3.3倍近辺である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発して調整一巡感を強めている。サポートラインを確認した形だろう。7月上旬予定の第3四半期累計業績の発表が接近して期待感が高まり、出直りの動きを強める可能性もあるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:26 | アナリスト銘柄分析