溶接機器や平面研磨装置を展開するOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、調整が一巡して出直りの動きを強めている。19日(水)終値は16円高の2877円と3日続伸している。今期(13年9月期)好業績見通しに加えて、アベノミクス成長戦略の投資減税関連のテーマ性も支援材料だろう。
今期の連結業績見通しは、4月26日に2回目の増額修正を発表して売上高が前期比14.4%増の369億円、営業利益が同38.7%増の62億円、経常利益が同54.2%増の71億円、純利益が同72.9%増の47億円としている。アジア市場で自動車関連向け溶接機器の需要が好調であり、平面研磨装置関連も半導体関連の設備投資が回復傾向である。増収効果に円安メリットも寄与して大幅増益の見込みだ。
通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が50.3%、経常利益が54.6%、純利益が49.5%である。通期想定為替レートが1ドル=91円であり、一段の円安進行メリットや米国自動車市場の好調なども考慮すれば、3回目の増額修正の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値3465円から反落して6月7日の2520円まで調整した。ただし6月7日の安値をボトムとして徐々に下値を切り上げ、6月18日には2918円まで戻す場面があった。調整一巡して出直り態勢のようだ。
6月19日の終値2877円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS241円88銭で算出)は11倍台、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1183円67銭で算出)は2.4倍近辺である。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを見せている。また週足チャートで見ると、13週移動平均線の接近を待って反発した形である。今期3回目の増額修正の可能性もあるだけに、大勢として強基調に変化はないだろう。5月の高値3485円を試す可能性がありそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>OBARA GROUPのMedia−IR企業情報
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!




2013年06月19日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】OBARA GROUP株価は3日続伸と強い、今9月期38%増益で高値挑戦へ
【アナリスト銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:40
| アナリスト銘柄分析