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2013年06月20日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】アルコニックスは2000円台回復し出直り強める、川上・川中・川下でのM&A推進

■レアメタル・電子・機能材・リサイクル分野の強化を評価

 非鉄金属専門商社のアルコニックス<3036>(東1)の株価が調整一巡して出直り感を強めている。19日(水)は78円高の2000円と大台を回復している。指標面に割安感があり、強基調への回帰が期待されるだろう。

 軽金属・銅製品、電子・機能材、非鉄原料、建設・産業資材などを取り扱う専門商社で、特にレアメタル・レアアースに強みを持っている。今期(14年3月期)の連結業績見通しは売上高が前期比16.5%増の1920億円、営業利益が同9.5%増の36億円、経常利益が同14.1%増の33億円、純利益が同57.3%増の22億50百万円としている。

 前期は全般的に需要が低調で、特にレアメタル・レアアースの需要減少と市況下落がマイナス要因となったが、今期は自動車関連、スマートフォン・タブレット関連が好調に推移する見込みだ。子会社化した金属・化成品メーカーの米ユニバーティカル社、産業機械用精密加工部品メーカーの大羽精研の寄与も期待されるだろう。

 5月17日に発表した中期経営計画では重点戦略として、川上・川中・川下でのM&A推進、レアメタル・電子・機能材・リサイクル分野の強化などを掲げ、16年3月期の経常利益50億円以上、純利益30億円以上、ROE13〜15%程度などを目標値としている。

 株価の動きを見ると、5月22日の年初来高値2398円から反落して6月7日の1750円まで調整した。しかし6月7日の安値をボトムとして切り返し、6月19日には終値で2000円台を回復した。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 6月19日の終値2000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS354円05銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2414円98銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強め、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって反発の動きを強めている。指標面に割安感があり、強基調への回帰が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)

>>アルコニックスのMedia−IR企業情報

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:29 | アナリスト銘柄分析