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2013年06月21日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】松田産業株価は直近安値から10%戻す、貴金属リサイクル事業上向き2ケタ増益

 貴金属リサイクル事業が主力の松田産業<7456>(東1)の株価は調整一巡感を強めている。20日の株価は22円高の1225円と買われ、直近安値から10%戻している。景気回復による企業の生産活動活発化が追い風であり、反発展開が期待されるだろう。

 貴金属リサイクル事業を主力として、農林水産品を扱う食品関連事業も展開している。貴金属リサイクル事業では、エレクトロニクス産業が成長している東アジアを中心に、海外拠点網の拡充を推進している。今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比4.6%増の1750億円、営業利益が同11.3%増の62億円、経常利益が同6.8%増の65億円、純利益が同3.3%増の41億40百万円としている。

 前期低調だった半導体・電子部品関連の生産活動は、円安進行に伴う輸出環境改善などで上向くことが予想される。国内外の拠点拡充も寄与して、貴金属市況が上昇傾向になれば大幅な収益改善が期待されるだろう。

 なお6月10日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限8万株(自己株式除く発行済株式総数の0.30%)、取得価額総額の上限1億円、取得期間6月11日〜7月11日としている。

 株価の動きを見ると、戻り高値圏の1500円近辺から反落して6月7日には1113円まで調整する場面があった。ただし足元では1200円台に戻して調整一巡感を強めている。

 6月20日の終値1225円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS151円33銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると一旦割り込んだ52週移動平均線近辺を回復した。指標面には割安感があり、調整が一巡して反発展開が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:43 | アナリスト銘柄分析