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2013年06月26日

【狙い場・買い場】ライトオンは3Q減益転換業績織り込み月次敏感特性を発揮してW底から下げ過ぎ訂正へ

狙い場・買い場 ライトオン<7445>(東1)は、6月24日に今8月期第3四半期(3Q)決算を発表、減益転換業績と今年4月に下方修正した8月通期業績に対して高利益進捗率を示したことが綱引きとなったが、同時発表の6月度の既存店売上高が、プラス転換したことがフォローして反発した。今後の梅雨明け後の月次売上高の動向に対する敏感特性を発揮する先触れとなるもので、今年4月以降の株価急伸の再現も期待される。

 同社の株価は、第2四半期累計業績発表時の今年4月に今8月通期業績を下方修正、この時の安値697円からその後開示した4月度の既存店売上高のプラス転換で年初来高値1049円まで5割高し、逆に5月度売上高のマイナス転換では、全般相場の急落も重なって754円安値まで突っ込み、株価の上昇でも下落でも月次敏感特性を発揮した。

 24日発表の6月度売上高は、例年に比べて気温の高い日が続き、夏物販売が堅調に推移したことから既存店が4.6%増とプラス転換し、全社でも3.9%増と7カ月ぶりに前年同月を上回った。梅雨明け後の7月度、8月度については、梅雨明け後に猛暑が到来するか天候要因次第となるが、前年同月が、大雨などの天候不順で連続してマイナスとなり発射台が低くなっているだけに、プラス転換する可能性もあり、そうなれば株価を押し上げる展開が想定され、先取り余地が生じる。

 なお3Q業績は、前年同期比3%減収、12%経常減益、13%純益増益と増減マチマチで着地したが、8月通期業績に対して経常利益は4300万円、純利益は2億6900万円それぞれ上回った。2Qの2店舗の新規出店(閉店10店舗)に対して3Q以降に9店舗(同11店舗)を新規出店、引き続きプライベートブランド商品の品揃えを充実させたことなどが要因となった。8月通期業績は、4月の下方修正値に変更はなく、純利益は、17億5000万円(前期比7%減)と見込んでいる。

 株価は、6月7日安値754円で4月2日安値697円と並ぶW底を形成、3分の1戻し水準までリバウンドしたが、PERは13倍台、PBRは0.7倍、配当利回りは2.2%となお下げ過ぎを示唆している。半値戻しの900円台奪回から全値戻しを目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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