化学と食品が二本柱のADEKA<4401>(東1)に、注目したい。円安推移を受け、自動車株が戻り歩調となっているが、同社はバンパーなど自動車用外装のほか、ダッシュボードなど自動車用内装、車両用構造接着剤、酸化防止剤などを手がけており、自動車関連の側面があり業績好調で割安感があり見直される可能性が高い。
足元の業績、今3月期売上高2000億円(前期比8.2%増)、営業利益125億円(同26.8%増)、経常利益128億円(同13.0%増)、純利益86億円(同12.9%増)と2ケタ増益見通し。年間配当22円を予定している。今期予想PER12倍台・PBR0.79倍と割安感があり、配当利回り2.1%と利回り妙味もソコソコあり見直し余地はある。
株価は、5月13日に年初来高値1045円と買われた後、5月28日安値879円、6月7日安値828円、6月13日安値851円と売り直され下値確認から上昇。13週移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを堅持し、高値奪回を視野に入れている。スマートフォン向け光学フィルムや高機能感光性材料の伸びに対する期待感も高まっており、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)
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2013年06月30日