科研製薬<4521>(東1)に、注目したい。全般は目先リバウンド相場に突入した感があり、同社株も水準訂正の動きが期待されよう。株価は、5月8日に年初来の高値1883円と買われた後、6月13日安値1383円まで500円幅(27%)調整。1400円割れで下値を固め出直る動きとなっている。
足元の業績、「アルツ」のほか「セプラフィルム」の伸長に後発医薬品も寄与、研究開発費の増加に伴う販売費及び一般管理費の増加を予定し、今3月期売上高は902億円(前期比3.6%増)、営業利益は150億円(同2.7%増)、経常利益は146億円(同2.5%増)、純利益は93億円(同3.4%増)を見込む。年間配当48円(同4円増)を予定している。
同社は、5月13日に120万株(発行済株式総数(自己株式を除く)1.4%相当)・23億円を上限として、5月14日から12月27日まで自社株買いを実施すると発表してから、既に市場から自社株を75万株買い付けおり、上限まで自社株買いを続けると期待されることから、需給面で下値不安は少ない。また、配当利回りは3.23%と利回り妙味もある。スリー・ディー・マトリックスと販売契約を結んだ、吸収性局所止血剤「TDM―621」に対する期待感があるほか、再生医療関連として見直される可能性があり、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)
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2013年07月02日