埋め立て・浚渫を手がける海上土木大手の東亜建設工業<1885>(東1)に、注目したい。全般は目先リバウンド相場が継続。前田建設や東鉄工業、ライト工業などが年初来の高値を更新しており、建設株の水準訂正の動きが続くと予想される。静岡県が第4次地震被害想定に伴う防災対策をまとめ、今後10年間に4000億円を投じるが、2000億円は防潮堤の整備など津波を防ぐ費用に充て、東海地震などによる津波の死者を8割減少させる目標を掲げ、海岸堤防で液状化対策や壊れにくい構造への改良実施などが予定されていることから、東亜建設工業は、液状化対策などで防災・震災関連として見直される可能性がある。
足元の業績、今3月期売上高は1735億円(前期比7.8%増)、営業利益は28億円(同14.2%増)、経常利益は23億円(同3.7%増)、純利益は9億円(同4.3倍)を見込む。年間配当は2円復配を予定している。
株価は、4月10日に169円、5月22日に年初来高値172円と買われ、二番天井形成から6月27日に4月2日の年初来安値122円に顔合わせし往って来い。仕切り直しの動きとなっている。PBR0.49倍と割り負け、25日移動平均線を突破しており、建設株の出遅れとして、リバウンド幅を広げる可能性があり、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)
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2013年07月03日