
同社の業績は、前期期中に2回も上方修正され期初の減益転換予想が増益転換して、純利益は、過去最高を更新、配当も年間35円(前々期実績30円)に増配した。海外事業が、中価格帯のスポーツシューズの販売拡大で、売り上げが87億5745万円(前々期比2.4倍)、営業利益が4億405万円(同3.8倍)と大きく伸びたことが業績を押し上げた。
今期業績は、海外事業の売り上げを前期比2.8%増の90億円、国内事業も同2.8%増の106億円と見込んで、売り上げを275億円(前期比0.5%減)、経常利益を23億6000万円(同1%増)、純利益を14億6000万円(同6%増)と予想、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。
株価は、前期業績の再上方修正で年初来高値まで400円高し、今期業績の発表とともに材料出尽くし感を強め全般相場急落も波及してほぼ往って来いの1610円まで調整、100円幅の底上げをしたところである。PERは9倍台、PBRは0.8倍と出遅れており、親会社のアシックスのPER23倍並みに買ったら、大きな上値余地が計算される。東証2部株のハンデや値付きにやや難はあるが、オリンピックの開催地が決定される今年9月まで出遅れ株買いが続き、仮に開催地が東京に決まった場合は、関連特需発生の歓迎高に拍車がかかろう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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