MUTOHホールディングス<7999>(東1)に、注目したい。全般相場は、4日の参議院選挙の公示を前にリバウンド一巡、材料株に物色の矛先が集中する可能性が高い。6月上旬に「同社が今期の3Dプリンターの販売目標を前期比3.7倍の1100台に設定した」と伝わったことが手がかり材料。3Dプリンタはテレビや新聞など各種メディアに取り上げられ注目度が高まっているが、昨年発表を行い、好評を得たパーソナル3Dプリンタ「3DTOUCH」の後継機として「CubeX」が6月より販売開始。7月9日(火)に3Dプリンタセミナーが本社にて開催されることから、再度、市場の関心を集めている。
足元の業績、新製品の開発・投入、3Dプリンタの販売の体制・サービス体制の強化・拡充を行い、新たな市場開拓を目指すほか、インクジェットプリンタ技術を応用した導光板事業において開発と販売を本格化させ、収益力の強化に取り組み、今3月期売上高は200億円(前期比11.2%増)、営業利益は4億円(同2.9倍)、経常利益は4億5000万円(同37.1%減)、純利益は1億7000万円(同34.9%減)を予想しているが、厚生年金基金の代行部分(過去分)の返上を予定しており、業績に一定の影響(特別利益の計上)が生じる見込み。年間配当は3円を予定している。
株価は、300円を軸としたもみ合いが続いているが、週足では26週移動平均線がサポート、月足では9カ月移動平均線が24カ月移動平均線を上抜く方向となっている、6月4日につけた年初来高値377円抜けとなれば、一段高に進む公算が大きく、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)
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2013年07月05日