セガサミーホールディングス<6460>(東1)は、7月21日に投開票日を迎える参議院選挙で、新聞各紙の事前情勢分析により自民党の圧勝が観測されるなか、参議院選挙後に議員立法で成立が目指されるカジノ法案に関連して、割安本命株人気に拍車が掛かる展開が想定される。株価も、年初来高値3015円から2160円安値までの調整幅の半値戻しをクリアしており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」にトライしよう。
同社は、パチンコ・パチスロ機の大手で、アミューズメント施設の運営、ゲームソフトの制作も行っているが、カジノ事業でも先行実績がある。韓国の仁川広域市、釜山広域市でカジノを含む複合施設の建設を進めており、仁川広域市は2016年、釜山広域市は2016年9月に開業を予定しており、日本でもカジノ法案が成立した場合、この先行実績がバネとなって同社の新ビジネスの誕生につながり、業績を押し上げる展開が想定される。
業績も、今3月期にV字回復が予想されるなど好調である。前期業績は、パチスロ機の一部新機種の発売延期、年間販売台数の減少による下方修正と、米国子会社清算に伴う繰延税金資産計上、厚生年金代行返上益などの特別利益計上による上方修正が交錯したが、今期は、売り上げ4850億円(前期比50%増)、経常利益720億円(同3.4倍)とV字回復、純利益は、特別利益一巡でも470億円(同40%増)と続伸を予想している。
株価は、年初来高値からの調整では上昇中の75日移動平均線にタッチして下値を確認、25日移動平均線をクリアしてから再騰トレンドを鮮明化している。PER13倍台の割安修正で高値奪回に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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2013年07月08日