株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2013年07月10日

【狙い場・買い場】OKIは業績上ぶれ・復配期待で値ごろ割安株買いをテコに高値を照準

狙い場・買い場 OKI<沖電気工業、6703>(東1)は、13週移動平均線を支持線に下値を切り上げており、今3月期業績の上ぶれ期待、復配観測などで値ごろ割安株買いが増幅、年初来高値248円にキャッチアップ、2006年11月高値292円を目指す展開も想定される。為替相場が、今3月期想定レートを上回る円安となっており、事業構造改革が進んでいるプリンター事業の営業利益も黒字転換、3円の復配観測も現実味を増してくるためだ。200円台固め場面は、絶好の仕掛けチャンスとなろう。

 同社は、前3月期業績も期中の2回の下方修正から、今年2月、4月と相次いで上方修正した。為替レートが、想定より円安に推移し、通期で約88億円の為替差益が発生したことが要因で、プリンター事業のスペイン子会社の営業停止により計上した特別損失を吸収し、純利益は、135億9900万円(前々期比8.7倍)と大幅続伸した。今期業績は、ATM(現金自動預け払い機)事業が、中国向けなどの海外市場に支えられて高水準で推移して、プリンター事業の営業利益も、前期の88億円の赤字から事業構造改革効果で40億円の黒字とV字回復を予想、営業利益全体は220億円(前期比63%増)と大幅続伸を見込んでいる。

 ただ経常利益、純利益は、前期寄与の為替差益や固定資産譲渡益などが一巡するとして減益転換を予想、純利益は、115億円(同15%減)とし、市場コンセンサスを50億円弱下回った。この業績予想の前提になる為替レートは、1ドル=85円、1ユーロ=115円と想定しており、現在の円安水準からは、前期業績と同様の業績上ぶれ期待も高まってくる。期初予想の営業利益をクリアすれば、復配するとも観測されており、この配当動向とともに、今後の業績推移が、第1四半期決算発表時の注目ポイントとなる。

 株価は、前期業績の再上方修正で200円台にオンし、ブラジルでのATM事業提携で年初来高値まで上値を伸ばし、全般急落相場にツレ安したが、13週線で下値を確かめ、同社社長の財務体質改善発言で再度、200円台に復帰した。PERは14倍台と割り負けており、上値評価が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:24 | 注目銘柄