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2013年08月07日

テラ:ナチュラルキラー細胞の培養技術に関する英文原著論文が、「Human Gene TherapyMethods」電子版に掲載される

■極めて高いがん細胞殺傷能力を有する「ZNK(R)細胞」の培養技術を確立

 創薬ベンチャーのテラ<2191>(JQS)は、国立大学法人九州大と、極めて高いがん細胞殺傷能力を有するナチュラルキラー細胞(以下「NK細胞」)に関する共同開発を行い、2012年2月に特許を出願しているが、その培養技術に関する英文原著論文が、欧州遺伝子細胞治療学会、国際遺伝子細胞治療学会、英国遺伝子細胞治療学会他計10の国際学会の公式機関誌である「Human Gene TherapyMethods」電子版(Human Gene TherapyMethods. 25 July 2013.)に掲載された。

 NK細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞に対し殺傷能力(細胞傷害活性)を持つ細胞で、病気を未然に防ぐ働きをしていると考えられている。進行がん患者では、NK細胞の数と活性が低下していることが知られているため、NK細胞を体外で増幅・活性化することががんの免疫細胞療法に効果的であると期待されてきた。

 体外での増幅・活性化が不十分であり高い抗腫瘍効果が得られておらず、世界中の研究者がこの課題の克服に取り組んでいる。今回の論文は、2012年2月にテラが九州大学と共同で特許出願を行った新規技術について報告している。この技術は、いくつかの重要なパラメータを詳細に最適化することにより、ヒトの末梢血由来単核細胞から細胞傷害活性を最大限に高めたNK細胞を、高純度で数百倍に増幅することを可能としている。

 本技術で培養されたZNK(R)細胞のほぼ100%がリンパ球系細胞の活性化指標となるCD69を発現し、かつ細胞殺傷分子であるパーフォリン及びグランザイムBの細胞内含有量が培養前と比較して数倍?10倍に増加する。さらに、NK細胞活性の標準的指標として使用されるがん細胞(K562細胞)に対し、ZNK(R)細胞:がん細胞=1:1かつ2時間という短時間で、ほぼ100%のがん細胞を殺傷することができるという結果が得られた。この結果は、これまで報告された培養法と比較して、極めて高い細胞傷害活性を持つNK細胞を数百倍に増幅することができる技術が確立されたことを示しており、本技術を用いることで、より効果的ながんの治療法(ZNK(R)細胞免疫療法)の実用化が期待される。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:28 | IR企業情報