
同社は、決算期を締め切った翌営業日の寄り付き前に決算を発表しており、前2013年3月期決算が、4月1日の7時30分、今期第1四半期(1Q)決算が、7月1日7時30分となっており、いずれも一番乗りで早期開示の優等生となっている。業績も好調である。前期業績は、期中の再上方修正値を上ぶれて連続して過去最高を更新して配当も再増配、今期1Q業績も2ケタの増収増益で着地した。
今期通期業績は、売り上げは162億円(前期比5%増)、営業利益は40億円(同5%増)と続伸を予想しているが、経常利益は、前期利益を押し上げた円安による為替差益発生を見込まず41億円(同11%減)、純利益も同じく25億円(同7%減)と保守的に想定している。10月1日と見られる2Q累計業績の早期発表時に、為替動向や消費税駆け込み需要を勘案してどのような決算実績になるのか、通期業績をどう修正してくるか注目されることになる。
株価は、前期業績の再上方修正・再増配で窓を開けて1000円大台に乗せ、4月の決算発表では早期開示プレミアムも付加して年初来高値1521円まで上値を伸ばしたが、7月の1Q決算発表では全般相場の下ぶれ推移も響いてプレミアムは不発で1株純資産1186円水準での小動きが続いた。PERは9倍台と割安であり、6月の戻り高値1347円奪回から年初来高値を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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