石油暖房機大手のコロナ<5909>(東1)は、9月3日(火)13円高の(+1.21%)の1089円と3営業日ぶりに反発。
異常気象で猛暑となった今夏、遅れまばせながら猛暑関連として見直される可能性がある。また、冬に備えた待ち伏せ銘柄として先回り買いが入ると期待されることから注目したい。
足元の業績、消費増税前の駆け込み需要による新設住宅着工戸数の増加への期待感のほか、環境意識の高まりを受け、省エネ性の高い住宅設備機器へのシフトが進むことが予想され、今3月期売上高は842億円(前期比1.1%増)、営業利益は43億円(同1.1%増)、経常利益は47億円(同0.3%増)、純利益は31億円(同3.3%増)と小幅ながら増収増益を確保する見通し。年間配当は26円を予定している。
株価は、5月20日に年初来の高値1131円と買われた後、6月7日安値980円まで調整を挟んで6月21日高値1114円と上昇。その後、1080円を軸にもみ合いとなっている。同社が、ウインド形・冷房・ヒートポンプ暖房兼用形エアコンを手がけており、今年は猛暑でエアコンの売り上げが好調と思われるほか、電力供給への不安が和らいでいたこともあり、エコキュートの伸びも予想され、10月下旬に予定される第2四半期決算は期待が持てる。今期予想PER10倍台・PBR0.47倍と割安感があり、配当利回り2.3%と利回り妙味もソコソコあり、下値不安は少なく、押し目は注目されよう。(N)
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2013年09月04日