神鋼商事<8075>(東1)の9日(月)株価は7円高の203円と反発。日本の製鉄会社は鉄鋼製品の輸出価格を5〜9%引き上げると伝わり、新日鐵住金が連日高値、神戸製鋼所が反発。東京オリンピック開催も鉄鋼業界に追い風となることから、鐵鋼関連銘柄に見直し機運が高まっており、神戸製鋼系の商社である神鋼商事は割安訂正高が期待されよう。
足元の業績、鉄鋼部門、鉄鋼原料部門、非鉄金属部門が好調で、機械・情報部門と溶材部門の減少をカバーし、今3月期第1四半期売上高は2060億0200万円(前年同期比0.2%増)営業利益は12億8400万円(同27.3%増)、経常利益は12億6300万円(同20.4%増)、純利益は5億5700万円(同300万円)に着地。経常利益は中間期経常利益17億円(前年同期比22.5%減)に対する進捗率が74.3%と順調に推移。通期経常利益30億円(前期比59.5%増)を見込むが、16年3月期を最終年度とした中期経営計画では経常利益90億円を目指すことから、中長期で業績拡大に対する期待感が高まる。
株価は、5月22日に年初来の高値223円と買われた後、6月7日安値166円まで調整を挟んで8月7日高値208円まで上昇。その後、もみ合っているが、直近で下値を切り上げ、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜きゴールデンクロスを示現。中期計画では鉄鋼部門の重点実施課題として国内取引の維持拡大において神戸製鋼グループとの更なる関係強化を掲げており、鉄鋼関連として注目度は高い。今期予想PER6倍台・PBR0.57倍と割安感があり、配当利回り約3%と利回り妙味もソコソコあり、水準訂正高に進むのは必至と見られる。業績好調で出遅れ感が顕著となっており、中長期で買い妙味が膨らもう。(N)
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2013年09月10日