システム開発・運用・保守のフライトシステムコンサルティング<2753>(東マ)の株価が再動意の構えを見せている。収益改善見通しが支援材料だろう。
システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業と、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開し、スマートフォンを利用した法人向けソリューションの強化、電子決済ソリューションの新製品投入、プロジェクト管理徹底などで収益改善に取り組んでいる。
今期(14年3月期)業績(非連結)見通しは、8月8日に増額修正して売上高が19億円〜20億円(前期は9億96百万円)、営業利益が1億15百万円〜1億65百万円(同1億36百万円の赤字)、経常利益が1億円〜1億50百万円(同1億83百万円の赤字)、純利益が94百万円〜1億40百万円(同2億05百万円の赤字)としている。
サービス事業の電子決済ソリューションの大型案件が寄与して、第1四半期(4月〜6月)は営業赤字幅が大幅に縮小している。新製品のマルチ電子決済端末「インクレディスト」も好調であり、通期ベースでも大幅な収益改善が期待される。
なお5月には、10月1日付け(予定)での持株会社フライトホールディングスへの移行、株式分割(効力発生日10月1日で1株を100株に分割)、および単元株制度の採用(単元株式数100株)を発表している。
株価の動きを見ると、8月16日の年初来高値6万5000円から反落して9月3日に3万9800円まで調整する場面があった。しかし9月9日には前日比6750円(16.07%)高の4万8750円まで急伸する場面があった。短期調整が一巡して再動意の構えのようだ。
9月9日の終値4万6050円を指標面(株式100分割前)で見ると、今期予想PER(会社予想の中間値のEPS1394円00銭で算出)は33倍近辺、実績PBR(前期実績BPS1462円47銭で算出)は31倍近辺である。
日足チャートで見ると、一旦割り込んでいた25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線が接近して反発した形であり、強基調を維持しているようだ。目先的な過熱感が解消されたため、再動意で8月高値を目指す展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年09月10日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フライトシステムコンサルティングは短期調整一巡して再動意の構え、収益改善
【アナリスト銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:52
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