藤商事<6257>(JQS)は、9月11日(水)5700円高のの12万7200円と反発。前日10日に9月中間期業績予想の上方修正したことを好感したほか、東京オリンピック招致で、東京湾岸におけるカジノ構想が再浮上していることが買い手がかり。今月中に成長戦略第2弾などを含めた新たな経済対策をまとめる見通しで、カジノ法案成立に対する期待感が再度高まる方向となっている。同社がパチンコ、パチスロ機を手がけ、業績も好調に推移し、割安感があり見直し余地が広がることから注目したい。
パチンコ遊技機「CRゲゲゲの鬼太郎 地獄からの使者」、「CR呪念」などの新タイトルの市場投入や、パチスロ遊技機では「パチスロRAVEエンドレスラッシュ」の市場投入が好調で計画を上回り、9月中間期売上高は従来予想の269億円(前年同期比5.8%減)から300億円(前年同期比5.0%増)、営業利益は同40億円(同31.8%減)から62億円(同5.7%増)、経常利益は同40億円(同32.4%減)から62億円(同4.8%増)、純利益は同23億円(同12.0%減)から38億円(同45.4%増)と一転増収増益着地と好調。
株価は、5月14日につけた年初来の高値14万7700円から6月7日安値10万9300円まで調整。その後、12万円割れを下値にもみ合っていたが出直る動きを強めている。月足では9カ月移動平均線がサポート、通期業績予想は据え置いているが、今期予想PER8倍台・PBR0.69倍と割安感があり、配当利回り4%近くあり、見直し余地が広がる。また、9月30日を基準日として1株を100株の割合で分割を実施し、1単元の株数を100株とする単元株制度を採用することから、下値もみ合いを上放れする可能性が高く、押す場面があれば、中長期で買い妙味は膨らもう。(N)
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2013年09月12日