
足元の業績、今3月期第1四半期は、新規取引先の開拓を進めたほか、モンドセレクション3年連続金賞受賞の「エピ・ムー ミックスサンド」のテレビコマーシャル放映もあり、調理パンは売上を伸ばしたものの、激しい競争のなか、売上高は前年同期を下回った。ロス削減などコストダウンに取り組み、品質・衛生管理の充実を図ったが、岡山工場の操業開始に伴う立ち上げ費用がかさんだため、売上高は93億9000万円(前年同期比2.9%減)、営業利益は1億6500万円(同53.2%減)、経常利益は1億7300万円(同53.2%減)、純利益は1億0300万円(同52.2%減)に着地。
株価は、1月21日に年初来高値418円から4月2日に年初来安値331円まで調整を挟んで7月16日高値415円と買い直された後、400円割れを下値に小幅もみ合いが続いている。今期減益予想だが、来3月期は設備投資が一巡し、業績は上向くと予想される。PBR0.63倍と割り負け、配当利回り2.43%と利回り妙味もソコソコある。また、需給面では、同社が100万株・4億円を上限に自社株取得枠(今年5月13日〜来年3月31日)を設定し、8月末時点で52万3000株を取得、取得金額は2億0915万7000円と、市場から自社株を買い付けており、底堅い動きが続くと予想される。04円3月高値420円となれば、ボックス放れとなる可能性が高く、押し目買い姿勢が強まりそうだ。(N)
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