■アイスクリームで作ったリッチなデコレーションケーキの「アントルメグラッセ」と生グラッセを「店で作って店で売る」が大好評
東京のお洒落な街、表参道にある寿スピリッツ<2222>(東2・売買単位100株)のアントルメグラッセと生グラスの店、『GLACIEL』(グラシェル)を訪問した。


「アントルメグラッセ」とは、アイスクリームで作ったリッチなデコレーションケーキのこと、生グラッセとはフラン語でアイスクリームのことだそうである。

表参道でも喧騒の原宿から離れた大人の雰囲気の閑静な住宅街に『グラッシエル』はある。店の向かいは某大手電鉄会社の会長宅ということだ。アイスクリームの国の山脈をイメージした白壁と大きなスノーインサマーという木が目印。外観からだけでもグラッシェルのターゲットである「価値の分かる大人の女性」を魅きつける雰囲気は十分だ。
さらに、重厚なドアを押して店内に入ると、白い壁には絵などの飾りはいっさいなく、しかも、木質をベースとした内装で仕上がった空間が大人の雰囲気が一気に包み込む。

店舗はオフィスと工房も持った3階建て。1階はアントルメグラッセ、生グラス、洋菓子、生菓子などの物販スペースと、ガラス越しに実際にこれらを作っている工房を見ることができる。2階は、「サロン・ド・テ」という名のカフェがあり、作りたてのアントルメグラッセなどをコーヒーなどと一緒に楽しめる。いただくと、アイスでありケーキで、しかも3層から成った味が楽しめる。男性でもホーッと思うから、女性ならたまらない味だろう。
洋菓子・和菓子を手がける寿スピリッツは、地域での有人店舗によるブランド力確立と、そのブランドをバックとしてネット通販により全国展開する。最高益更新の根底には、『熱狂的ファンづくり』にもっとも力を入れた経営により消費者に高い支持を得ていることがある。まさに、表参堂の店舗はその極地ともいえる。
同社飛躍の牽引となった北海道小樽の洋菓子店舗『ルタオ』とはコンセプトは異なる。たとえば、ルタオの平均売上単価が推定1500円に対し表参堂グラッシェルは同3000円とみられることにも現れている。
「新しいブランド」、「新しい商品」、「新しい店舗」を掲げて『ニューコンセプトメーカー』を目指す同社が形にしたのが『グラッシェル』と位置づけることができる。
「店で作って店で売る」というコンセプトが受けて7月のオープン当時は数時間待ちだったという。現在も平日でも満席の繁忙が続いている。店舗への投資は約3億円で工房を持つことから従業員は総勢24名体制。通販も含めた月間売上目標の4000万円達成は早そうだ。
今後、「店で作って店で売る」という表参道型の店舗を東京・丸の内、大阪・梅田、福岡・博多に予定しているようだ。
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