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2013年09月20日

【狙い場・買い場】大日本印刷は高値目前も敢えて配当権利取り優先から値幅狙い

狙い場・買い場 大日本印刷<7912>(東1)は、5月23日につけた年初来高値1056円を指呼の間としているが、敢えてこの高値水準で配当権利取りを優先したい。株価的にも戻り売りがほぼ一巡、価格帯別売買高の動向から高値更新後は真空地帯となることも示唆しており、今3月期業績の続伸予想を見直し、東日本大震災発生前の2011年1月高値1172円を目指すなど値幅効果も期待できそうだ。

 同社の今期業績は、前年同期比5%増収、21%経常増益、19%純益と続伸が予想されている。前期業績は、液晶テレビの世界的な販売低迷で大型液晶パネル向けのカラーフィルターや反射防止フィルムの売り上げが減少し、半導体市場の厳しい推移からフォトマスクなども減少し、期中に下方修正し期初予想より増益転換率を縮めたが、今期は、液晶カラーフィルターでスマートフォンやタブレット端末向けの中小型品の取り込みを図り、フォトプリンター用の昇華型熱転写記録材なども増加、建材向けの環境配慮商品が堅調に推移することなどが要因となる。

 今期業績の続伸予想の第1関門の今期第1四半期(1Q)決算は、今年8月に発表、前期比1%減収、3.7倍経常増益とV字回復して、純利益は、70億6000万円(前年同期は42億1100万円の赤字)と黒字転換、通期業績対比の利益進捗率は、29〜30%と目安の25%をクリアした。今期配当は、32円(前期実績32円)と安定継続する。

 株価は、年初来高値から全般相場急落の悪地合いのなか787円まで調整、1Q好決算などをテコに年初来高値に迫ってきた。PERは29倍台と割高だが、PBRは、1株純資産1402円に対して0.7倍と割り負けており、3.0%に回る好配当利回り買いから2011年1月高値を目指し、1株純資産クリアも期待できそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)

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