電炉中堅の東京鐵鋼<5445>(東1)は、9月20日(金)10円高の(+2.32%)の432円と続伸し、2月5日につけた年初来の高値434円に肉薄している。2020年夏季東京オリンピック開催で東京首都圏の再開発に弾みがつくとの期待感から買われている。同社が超高層ビルを支えるネジテツコン・継手から、施工省力化に寄与する製品群を手がけていることから、都市再開発関連として物色されている。
足元の業績、主原料の鉄スクラップ価格が上昇傾向にあることに加え、電力料金の値上げの拡大やその他エネルギー・諸資材価格の上昇の影響が避けられず、今3月期売上高は590億9200万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は26億円(同39.1%減)、経常利益は25億円(同39.0%減)、純利益は14億円(同51.8%減)と大幅減益を見込む。
株価は、2月5日につけた年初来の高値434円から4月2日安値313円まで調整を挟んで5月7日高値420円と上昇。その後、6月7日安値322円と売り直されて下値確認から上昇し、レンジ上限に達している。主力のネジテツコンは、高層マンションのみならず、中低層向けなどに伸びるとの期待感から来3月期業績は上向くと観測され、PBR0.63倍と割り負けしている。月足では24カ月移動平均線がサポートしており、中長期で押し目買い優位に上値を試し、上昇トレンドを描く可能性が高まろう。(N)
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2013年09月22日