バランシングマシンの国際計測器<7722>(JQS)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。米国自動車市場の好調が追い風であり、指標面での高配当利回りも支援材料に、モミ合い上放れのタイミングだろう。
自動車タイヤメーカー向けバランシングマシンを主力として、シャフト歪自動矯正機、電気サーボモータ式振動試験機、子会社での材料試験機なども展開している。自動車タイヤメーカーなどの設備投資の影響を受けるが、米国自動車市場の好調、日系自動車メーカーの生産台数増加などが追い風だ。動電型振動試験機のエミックとの業務提携でシナジー効果も期待される。
■今期は9.4%増収、営業利益33.2%増益
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比9.4%増の115億円、営業利益が同33.2%増の20億円、経常利益が同29.3%増の20億円、純利益が同38.2%増の12億円としている。前期末の受注残高が67億90百万円と高水準であり、第1四半期(4月〜6月)の受注も52億43百万円と好調で想定を大幅に上回ったようだ。また第2四半期(7月〜9月)以降に米国で大型案件の納入を予定している。通期上振れの可能性もあるだろう。
株価の動きを見ると、概ね900円〜950円近辺でモミ合う展開だが、9月19日には987円まで上伸して8月7日の戻り高値974円を上抜いた。その後一旦は反落した形だが、戻り高値圏で堅調に推移してモミ合い煮詰まり感も強めている。
10月3日の終値932円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS85円62銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は4.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS493円80銭で算出)は1.9倍近辺である。
週足チャート見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に水準を切り上げている。また右肩上がりの26週移動平均線が接近して、モミ合い上放れのタイミングのようだ。今期好業績見通しに加えて、指標面での高配当利回りも支援材料だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年10月04日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】国際計測器の株価煮詰まる、900円台のモミ合い4ヶ月
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:36
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