株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2013年10月08日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテージは押し目買い好機、1日からホールディングス

 市場調査最大手のインテージホールディングス<4326>(東1)の株価は戻り高値圏から反落して上げ一服の形だが、出直り歩調で5月高値を目指す流れに変化はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。

 10月1日付けで持株会社へ移行してインテージホールディングスに商号変更した。小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力に、M&Aを積極活用して国内外で事業領域を広げており、アジア市場への本格展開も注目される。

 11年9月にベトナムの市場調査会社FTA、12年9月に医療情報総合研究所、12年11月に医療関連インターネット調査会社プラメド、13年8月に香港の市場調査会社CSG香港を子会社化し、12年4月にはNTTドコモ<9437>との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングも設立した。

■今期は7.8%増収、営業利益9.0%増益

 今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。主力の全国個人消費者パネル調査などが好調に推移する見込みであり、前期に計上した特別損失の一巡も寄与する。

 大幅営業増益だった第1四半期(4月〜6月)の通期見通しに対する進捗率は低水準だったが、主力の市場調査・コンサルティング事業の好調が牽引し、第3四半期(10月〜12月)からはCSG香港の新規連結も寄与する。通期ベースでは好業績が期待されるだろう。

 株価の動き(10月1日付けで株式2分割のため修正株価)を見ると、戻り高値圏の1300円近辺から反落して上げ一服の展開となり、10月4日には1190円まで調整する場面があった。しかし直近安値の8月30日1181円を割り込むことなく下げ渋り感を強めている。全般地合い悪化の影響を受けた形だが、出直り歩調に変化はないだろう。

 10月7日の終値1203円を指標面(株式分割後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS92円55銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円50銭で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮した連結BPS767円29銭で算出)は1.6倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、徐々に下値を切り上げており、出直り歩調で5月高値1393円を目指す流れに変化はないだろう。今期好業績見通しで指標面に割高感はなく、足元の調整局面は押し目買い好機となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>インテージホールディングスのMedia−IR企業情報

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:20 | アナリスト水田雅展の銘柄分析