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2013年10月21日

【アナリスト水田雅展の銘柄診断】アーバネットコーポレーションの動き煮詰まる、容積率緩和材料に上放れも

 投資用マンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の株価は、足元で短期調整一巡感を強めている。好業績に見直し余地があり、20年東京夏季五輪や、国家戦略特区の規制緩和に盛り込まれた容積率緩和も材料視して出直りが本格化しそうだ。

 東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは依然として旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も始まり、投資用マンションの市場拡大が続いている。

 今期(14年6月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比41.0%増の100億円、営業利益が同36.6%増の10億35百万円、経常利益が同35.3%増の8億50百万円、純利益が同7.7%増の7億80百万円としている。着工中の投資用ワンルームマンション12棟590戸のうち464戸、さらに共同事業による土地転売2物件などの販売を予定している。

 建設資材の価格上昇などがコストアップ要因となるが、販売は投資用ワンルームマンションの在庫不足が生じるほど好調であり、特に高額分譲マンションの販売好調が続いているようだ。好業績が期待されるだろう。なお11月7日に第1四半期(7月〜9月)の業績発表を予定している。

 株価の動き(7月1日付で株式200分割)を見ると、8月29日の年初来安値249円をボトムとして9月19日の344円まで急反発した。その後は一旦反落して概ね300円近辺で推移しているが、大きく下押す動きは見られず、9月の戻り高値から反落後の短期調整一巡感を強めている。

 10月18日の終値303円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS37円79銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は2.5%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は2.4倍近辺である。

 週足チャートで見ると、一旦は26週移動平均線に戻りを押さえられた形だが、52週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げる動きだ。好業績に見直し余地があり、指標面で見ても割安と言える水準だろう。20年東京夏季五輪なども材料視して出直り展開に弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:40 | アナリスト銘柄分析