陽光都市開発<8946>(JQS)の株価は、調整一巡感を強めている。20年東京夏季五輪も支援材料であり、きっかけ次第で出直りの動きが本格化しそうだ。
主力だった投資用マンション「グリフィンシリーズ」の企画・販売事業を縮小して、不動産管理・賃貸・仲介事業の「ストック型フィービジネス」への事業構造転換を進めている。8月には、アパマンショップホールディングス<8889>の子会社アパマンショップネットワークと、フランチャイズ(FC)加盟契約を締結したと発表した。不動産管理・仲介事業をさらに強化して収益力向上を目指すとしている。ただし来期(14年12月期)以降の販売用物件確保に向けて事業用地仕入れも進める方針だ。
10月4日には、徳威国際発展有限公司とストライダーズ<9816>を割当て先とする第三者割当による第1回新株予約権の発行、およびストライダーズとの資本業務提携を発表した。ストライダーズの子会社で東京を中心に不動産賃貸管理事業を展開するトラストアドバイザーズと、相互補完関係の構築やシナジー効果の発揮を目指すとしている。なお10月21日には、第1回新株予約権の払い込みが完了したと発表している。
今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比33.9%減の10億53百万円、営業利益が同16.1%減の1億21百万円、経常利益が同19.7%減の71百万円、純利益が同22.1%減の65百万円としている。不動産販売物件を予定していないため大幅減収減益だが、不動産管理・賃貸・仲介事業は概ね順調に推移する見込みだ。第2四半期累計(1月〜6月)が計画を上回り、通期予想に対する進捗率も高水準だったため、通期上振れの可能性もあるだろう。なお11月8日に第3四半期累計(1月〜9月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、20年東京夏季五輪開催で建設・不動産関連が物色された流れにも乗って9月10日に264円まで急騰する場面があったが、反落して10月9日の156円まで調整する場面があった。新株予約権発行も嫌気された形だ。ただし足元では180円台まで切り返している。10月21日には前日比13円(7.51%)高の186円まで急伸する場面があった。
10月21日の終値182円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円80銭)は27倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS13円13銭)は14倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺から反発して26週移動平均線を回復し、下値を切り上げる形となった。きっかけ次第で出直りの動きが本格化しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年10月22日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】陽光都市開発は調整一巡、25日線突破接近、東京五輪も支援材料
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24
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