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2013年10月22日

【編集長の視点】キリン堂は下値固め最終場面、中国での展開が加速

<銘柄ウオッチ>
 
編集長の視点 キリン堂<2660>(東1)は、今2月期純利益が、前期計上の特別損失計上による節税効果の一巡で減益転換予想にあることが響いて年初来高値790円から610円まで調整、足元で25日移動平均線水準での下値固めが最終場面となっており、中国でのドラッグストア2号店開店などをテコに割安修正に再発進する様相を強めている。業績も、純利益が減益転換するものの、営業利益、経常利益は、国内の積極的な出店策やプライベート(PB)商品の強化で2ケタ増益を予想しており、好業績実態がフォローしよう。

 同社は、昨年9月に設立した中国合弁会社を通じて同12月に中国・常州市にドラッグストア1号店を新規出店したのを皮切りに、中国での展開策を加速させている。今年4月に同合弁会社を100%子会社化するとともに、9月にはITモバイルを活用した美容ポータルサイト運営支援、Eコマース運営、小売業、卸売業を営む持株会社「BEAUNET」の第三者増資を引き受けて持分法適用会社とした。巨大市場の中国での展開には日本の化粧品の品揃えは不可欠であり、同持分法適用会社の化粧品の小売りノウハウの導入など相互にシナジー効果を高めることを狙いとしている。さら9月28日には、江蘇州蘇州市のショッピングセンター内にドラッグストア2号店を新規出店した。

 国内でも、今期は前期の10店舗に続き11店舗の新規出店を計画、関西地域の小商圏でのドミナント深耕を図る。このため今2月期業績は、第2四半期累計業績が、天候不順のためにやや伸び悩んだが、通期業績は、期初予想通りに営業利益22億3000万円(前期比15%増)、経常利益25億9000万円(同15%増)と続伸を見込んでいる。

 株価は、PER9倍台、PBR0.6倍、配当利回り3.0%と割安であり、リバウンドの拡大が有力となる。(本紙編集長・浅妻昭治)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:47 | 編集長の視点