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2013年11月19日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツに底離れの兆し、3ヶ月の下値固め十分

 パイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は調整局面が続いているが、下値は着実に切り上げている。中期成長力に見直し余地があり、調整一巡して反発局面が接近しているようだ。

 情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。

 情報資産プラットフォーム事業は政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、薬剤・医療材料関連、地域密着型SNS関連、建築情報関連などに事業領域を広げている。政治・選挙関連はアイドルグループAKB48の選抜総選挙や政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営している。ECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大を追い風として成長が期待される分野だ。

 今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が30億円、営業利益が7億円、経常利益が7億円、純利益が4億20百万円としている。前期の非連結業績との比較で見ると34.2%増収、2.1倍営業増益、2.2倍経常増益、2.3倍最終増益となる。情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」なども寄与するようだ。

 第2四半期累計(3月〜8月)は、前年同期の非連結との比較で9.1%増収、53.3%営業増益、57.7%経常増益、64.7%最終増益と好調だった。有効アカウント数は増加基調であり、通期ベースでも情報資産プラットフォーム事業が牽引して好業績が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、ネット選挙関連人気一巡後の調整局面で1500円〜2000円近辺のボックス展開が続いている。ただし9月2日の安値1383円をボトムとして10月8日の1502円、11月12日の1606円と下値を着実に切り上げている。下値固めは完了しているようだ。

 11月18日の終値1753円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円52銭で算出)は32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は8倍近辺である。

 日足チャートで見ると、25日移動平均線と75日移動平均線を突破する動きを強めてきた。また週足チャートで見ると下値を切り上げて、13週移動平均線がサポートラインの形だ。中期成長力に見直し余地があり、調整一巡して反発局面が接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:03 | アナリスト水田雅展の銘柄分析