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2013年11月26日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ビー・エム・エルはジリ高から急伸場面迎える、4000円台が視野

 受託床検査大手のビー・エム・エル<4694>(東1)の株価は上値追いの展開が続いている。今期(14年3月期)好業績を評価する動きだろう。4000円台も視野に入りそうだ。

 臨床検査事業を主力として、腸内細菌検査や食品衛生コンサルティングなどの食品衛生検査事業、電子カルテなどの医療情報システム事業、SMO(治験支援)事業なども展開している。事業基盤拡大に向けてM&Aも活用し、臨床検査事業ではクリニック・病院市場での新規顧客開拓、グループ子会社の経営合理化などで収益構造改善を推進している。食品衛生検査事業は「食の安全」意識の高まりが追い風であり、医療情報システム事業では電子カルテ「クオリス」のブランド向上に向けた取り組みを強化している。

 11月11日発表の第2四半期累計(4月〜9月)連結業績(11月5日に増額修正)は前年同期比4.6%増収、同30.6%営業増益、同33.1%経常増益、同48.5%最終増益だった。臨床検査事業で新規顧客の開拓が順調に推移し、増収効果や子会社の第一岸本臨床検査センターの経営合理化効果などで期初計画を上回った。事業別には検査事業が同4.1%増収となり、医療情報システム事業は低調だった前年同期の反動もあり同20.7%増収だった。

 通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比2.8%増の973億円、営業利益が同7.0%増の71億円、経常利益が同4.6%増の73億円、純利益が同7.9%増の40億円としている。臨床検査事業ではクリニック・病院市場での新規顧客開拓、ピロリ菌関連検査やアレルギー検査など重点検査項目の拡販を推進し、第一岸本臨床検査センターの合理化も推進する。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.5%、営業利益が68.6%、経常利益が69.9%、純利益が73.4%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、7月に2400円〜2700円近辺の中段保ち合いから上放れ、以降は着実に水準を切り上げて上値追いの展開が続いている。11月22日には年初来高値となる3565円まで上伸した。今期好業績を評価する動きだろう。

 11月25日の終値3525円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS188円36銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2389円83銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだ。自律的な短期調整を挟みながら上値追いの展開だろう。4000円台も視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:23 | アナリスト銘柄分析