■日本全国で交通インフラの老朽化が社会問題、あと施工アンカーのニーズはますます高まる
あと施工アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は、年初来最高値1,830円を窺う動きを強めてきた。
今期の業績に関しては、9月13日に第2四半期、通期業績予想の上方修正を発表したほど順調そのものといえる。
同社は、ファスナー事業、リニューアル事業、センサー事業の3事業を展開しているが、3事業とも増収増益と事業内容は大幅に改善している。主力事業であるファスナー事業の今期14年3月期第2四半期連結売上高、セグメント利益は、59億77百万円(前年同期比10.3%増)、4億13百万円(同13.4%増)、リニューアル事業15億49百万円(同32.0%増)、1億39百万円(前年同期7百万円)、センサー事業3億17百万円(同17.8%増)、2百万円(同△31百万円)。
ファスナー事業は2ケタ増収増益、リニューアル事業は大幅増収増益、センサー事業は2ケタ増収大幅増益で黒字転換と3事業とも好調。
笹子トンネル天井板崩落事故に見られるように、日本全国で交通インフラの老朽化が社会問題となっていることから、今後トンネル、橋梁の老朽化・防災対策で同社のあと施工アンカーのニーズはますます高まっている。
太陽光発電事業関連でも、ディー・アーススクリュー、あと基礎アンカーに続き、同市場を見据えた新製品開発に注力しており今後の売上拡大が予想される。
更に、東北復興復旧事業の本格化、不動産事業の活発化に続き東京オリンピック開催決定もあり、あと施工アンカーの需要環境は大幅に改善している。
今期14年3月期通期連結業績予想は、売上高163億40百万円(前期比8.1%増)、営業利益10億70百万円(同25.1%増)、経常利益10億30百万円(同22.6%増)、純利益6億10百万円(同37.6%増)と増収大幅増益を見込んでいる。
しかし、9月13日の上方修正は、第2四半期の修正幅を通期にスライドさせただけであることから、下半期の売上が計画を上回れば、再度の上方修正となる。
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2013年12月08日