
■純利益は2.5倍と大幅に続伸し連続増配も予定
同社の今期業績は、売り上げ101億7900万円(前期比2%増)、経常利益3億円(同34%増)、純利益1億100万円(同2.5倍)と予想され、配当も、5.3円(前期実績4.3円)へ連続増配を予定している。学習塾事業で前期に個別指導教室スクール・ワンのフランチャイズ教室を中心に9教室を開校したが、今期も第1四半期に5校を開校して100校としたあとも、第2四半期入りの9月以降も、6校の積極的な新規教室開校やリニューアルオープンを進めており、新規事業の英会話事業や日本語教育事業、保育事業でも全国展開を進めることなどが寄与する。純利益は、前期計上の減損損失が一巡して大幅続伸する。
新規事業では、日本語教室を既存の首都圏の3校から来年4月に京都駅前教室を開校予定で、外国人留学生を対象に日本語でのコミュニケーション能力を高めるとともに日本文化への理解を深め、現在、2%程度にとどまっている売上高構成比を10%にアップさせる。また保育事業も、現在の京都での保育園1園体制を首都圏に展開し複数園での運営体制に拡大する。
■「いいね!運動」の「ほめる指導」で新規入校生も増加
本業の学習塾事業も、同社の独自ビジモデルの「ほめる指導」が、マスコミでの露出度が高まっており、業容拡大につながる。同指導方法は、講師間で共有した生徒の長所を褒めてモチベーションを高めて学力向上に結び付けるもので、「いいね!day」を設定して「いいね!運動」を進めており、在校生のクチコミなどが、新規入校生を増やす副次効果にもつながっている。
株価は、前期業績の上方修正・増配に東証・大証統合による東証2部上場が加わって8月に222円まで買われ、170円まで調整、20円幅の小幅往来相場が続いている。PERは15倍台、PBRは0.6倍と大きく割り負けており、8月高値奪回から大証2部時代の年初来高値255円へキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!