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2013年12月27日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トレジャー・ファクトリーは調整一巡して再上昇の動き、10月高値試す

 リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)の株価は、10月高値から反落後の自律的な短期調整が一巡して再上昇の動きを強めている。1月14日予定の第3四半期累計(3月〜11月)業績発表が接近して動意付く可能性もあり、10月高値を試す流れだろう。

 関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。関西圏への出店も開始して13年5月に総合の関西1号店・神戸新長田店、13年10月には服飾の関西1号店・尼崎店がオープンした。また13年11月には新業態の古着アウトレット1号店・ユーズレット久喜店がオープンした。13年11月末時点の店舗数は直営総合47店舗、直営服飾21店舗、新業態の古着アウトレット1店舗、FC総合4店舗の合計73店舗である。

 リユース市場の拡大も追い風として、出店エリアの拡大、新規出店の加速、家具・家電の出張買い取り強化、Web経由の販売・買い取り強化などの成長戦略を推進している。多店舗展開に向けて13年6月に物流センターを拡張移転した効果も寄与して、中期的に収益拡大基調だろう。

 今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。通期の新規出店は10店舗の計画だ。既存店の好調などで第2四半期累計(3月〜8月)の利益は計画を上回った。

 さらに月次売上(直営店の店舗売上、前年比速報値)を見ると、13年11月は全店が119.0%、既存店が108.1%だった。衣料・服飾雑貨、生活家電、家具などが好調に推移し、全店伸び率、既存店伸び率ともに今期最も高い伸び率だった。期中の新規出店や買い取り強化の効果なども寄与して好業績が期待されるだろう。なお1月14日に第3四半期累計の業績発表を予定している。

 株価の動きを見ると、10月23日の年初来高値1785円から反落して、概ね1550円〜1600円近辺でモミ合う展開だったが、足元ではモミ合い上放れの動きを強めている。12月26日は前日比31円(1.93%)高の1634円まで上値を伸ばす場面があった。今期好業績を評価して再上昇の構えだろう。

 12月26日の終値1630円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS135円85銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想年間18円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績BPS745円53銭で算出)は2.2倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に変化はなく、自律的な短期調整が完了して10月高値を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:55 | アナリスト銘柄分析