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2013年12月30日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】第一実業は下値切り上げて出直りの流れに変化なし、出遅れ銘柄として注目

 機械専門商社の第一実業<8059>(東1)の株価は着実に下値を切り上げている。出直りの流れに変化はないだろう。高配当利回りなど指標面の割安感も支援材料であり、出遅れ銘柄として注目されそうだ。

 機械の専門商社でプラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業などを展開している。13年5月に発表した新経営計画「AIM2015」では最終年度16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げ、グローバルビジネスを積極展開する方針だ。

 新規事業としては、植物工場システムの販売に関するプロジェクトを立ち上げて、埼玉県入間市にパイロットプラントを建設中だ。また13年11月には長野県飯田市で太陽光発電事業を開始すると発表した。14年3月の運転開始予定で、茨城県笠間市の発電所に続く2箇所目のメガソーラーとなる。

 今期(14年3月期)連結業績見通しについては受注高が前期比7.4%増の1350億円、売上高が同1.4%増の1300億円、営業利益が同0.2%増の46億円、経常利益が同2.5%減の48億円、純利益が同1.7%減の30億円としている。産業機械事業で自動車関連や製薬関連の設備案件が好調だ。さらに来期(15年3月期)に向けて設備投資需要の回復が本格化し、円安メリットも期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、6月の安値圏から反発後は着実に下値を切り上げる展開だ。そして足元では450円近辺のフシ突破の動きを強めている。12月9日と12月10日に465円まで上伸した後一旦は反落したが、12月27日には464円まで戻す場面があった。出直り歩調だろう。

 12月27日の終値462円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円67銭で算出)は8〜9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は3.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS545円78銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとして機能し始めた。強基調の形だろう。指標面の割安感に見直し余地が大きく、出遅れ銘柄として注目されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:50 | アナリスト銘柄分析