中堅ゼネコンの大和小田急建設<1834>(東1)の株価は調整が一巡して反騰のタイミングのようだ。建設ビッグプロジェクトが目白押しであり、中期的に事業環境は明るい。昨年9月の高値が視野に入るだろう。
大和ハウス工業<1925>と小田急電鉄<9007>が主要株主の中堅ゼネコンで、マンション建築、宅地開発、鉄道関連工事などに強みを持つ。公共インフラ補修・更新や耐震化などの国土強靭化計画関連、20年東京夏季五輪関連、リニア中央新幹線関連など、建設ビッグプロジェクトが目白押しであり高水準の受注が期待される。
今期(14年3月期)の業績(今期から非連結に移行)見通しは、売上高が623億円(前期連結は633億95百万円)、営業利益が5億80百万円(同2億61百万円)、経常利益が4億90百万円(同2億35百万円)、純利益が2億円(同1億98百万円の赤字)としている。実質的に大幅営業増益の見込みだ。第2四半期累計(4月〜9月)の受注好調に加えて、利益重視の選別受注効果で工事採算が改善する。来期(15年3月期)も高水準の受注を背景に営業損益の改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、10月下旬〜11月上旬の戻り高値圏290円近辺から反落して水準をやや切り下げたが、12月中旬の240円近辺で調整が一巡して反騰の動きを強めている。12月30日には前日比11円(4.25%)高の270円まで戻す場面があった。収益改善を見直す動きだろう。
12月30日の終値266円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期の連結ベースの実績BPS527円14銭で算出)は0.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復し、強基調へ転換の動きを強めている。調整が一巡して反騰のタイミングだろう。昨年9月の高値329円が視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト)
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2014年01月06日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】大和小田急建設は中期事業環境明るく反騰のタイミング、昨年9月高値視野
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:11
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