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2014年01月06日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】JSPはボックス上放れのタイミング接近、好業績に見直し余地

 発泡プラスチック製品のJSP<7942>(東1)の株価は戻り高値圏でボックス展開だったが、短期調整が一巡して上放れのタイミングが接近しているようだ。好業績に見直し余地があり、昨年5月の高値を試す流れだろう。

 押出事業(産業用包装材、産業用通い函、食品用包装材、広告用ディスプレー材、住宅用断熱材など)、ビーズ事業(自動車衝撃緩衝材、家電製品緩衝材、IT製品輸送用通い函など)、その他事業(一般包材など)を展開している。住宅用高性能断熱材「ミラフォーム」や自動車部品用ポリプロピレン「ピーブロック」など、高機能・高付加価値製品の拡販強化で収益拡大が期待される。

 今期(14年3月期)の連結業績見通し(10月30日に売上高を増額、利益を減額修正)は、売上高が前期比14.0%増の1095億円、営業利益が同37.7%増の63億円、経常利益が同29.9%増の64億円、純利益が同26.3%増の42億円、想定為替レートは1米ドル=97円、1ユーロ=128円としている。

 住宅用「ミラフォーム」や自動車部品用「ピーブロック」など高機能・高付加価値製品の販売が好調であり、円安に伴う外貨建て売上の円換算額増加、持分法適用関連会社だった日本アクリエースの連結子会社化なども寄与する。利益に関しては原燃料価格、電力料金、輸送費の上昇に対する販売価格への転嫁遅れが影響して通期見通しを減額したが、期後半には販売価格是正も浸透して好業績が期待される。

 株価の動きを見ると、昨年10月以降は概ね1500円〜1600円近辺でのボックス展開だが、足元ではレンジ下限に到達して急反発した形だ。12月30日には前日比42円(2.69%)高の1606円まで戻す場面があり、一気にレンジ上限に接近した。好業績を見直す動きだろう。

 12月30日の終値1602円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円87銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1671円55銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると、一旦割り込んでいた13週移動平均線と26週移動平均線を一気に回復した。短期調整が一巡して強基調に転換した可能性があり、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:27 | アナリスト銘柄分析