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2014年01月06日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】イワキは26週線を下値に切り返す、決算発表が接近して信用買残増加

 医薬品・医薬品原料商社のイワキ<8095>(東1)の株価は12月の戻り高値から一旦反落したが、出直りの流れに変化はなく、前期(13年11月期)決算発表が接近して動意付く可能性もあるだろう。指標面の割安感も支援材料だ。

 1914年創業の医薬品商社で、医薬品事業(医療用・一般用・動物用医薬品の製造・販売、調剤薬局経営など)、医薬品原料・香粧品原料事業(医薬品・香粧品原料の製造・販売、化粧品のOEM製造など)、化成品事業(電子工業用薬品・表面処理用薬品・化成品などの製造・販売)、食品原料・機能性食品事業(食品原料の製造・販売、サプリメントのOEM製造など)、その他事業(医療機器の販売、化粧品の製造・販売など)を展開している。

 全国の医薬品卸・医療機関・ドラッグストアなどに医薬品や機能性食品などを供給する卸売機能、国内外のメーカーなどを開拓して輸出入する商社機能、グループ内に岩城製薬(ジェネリック医薬品・医薬品原料、医療機関向け化粧品)やメルテックス(表面処理薬品)などのメーカー機能を併せ持つことが強みであり、卸売・商社・メーカー機能を連携してドラッグストア向けPB商品提案などを強化している。

 前期(13年11月期)の連結業績見通しは売上高が前々期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。円安に伴う輸入原材料価格上昇で保守的な予想としているが、通期見通しに対する第3四半期累計(12年12月〜13年8月)進捗率が高水準だったため増額の可能性があるだろう。今期(14年11月期)については、ジェネリック医薬品の外皮用剤、ドラッグストア向け新規取扱商品、ジェネリック医薬品原料などの好調が牽引し、やや低調だった化成品事業と食品原料・機能性食品事業の回復も寄与するだろう。

 株価の動きを見ると、12月4日の戻り高値239円から一旦反落し、12月25日には直近安値となる199円まで調整した。しかし急反発して12月30日には216円まで戻す場面があった。証券優遇税制廃止に伴う利益確定節税売りが一巡したようだ。

 12月30日の終値214円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は12倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、一旦割り込んだ13週移動平均線をすぐに回復した。サポートラインを確認した形であり出直り歩調に変化はないようだ。指標面の割安感にも見直し余地があり、昨年4月高値241円を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:30 | アナリスト銘柄分析