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2014年01月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツは減額修正嫌気した売りが一巡して反発の動き、東京都知事選も材料視の可能性

 パイプドビッツ<3831>(東マ)の株価はボックス展開だが、足元では今期(14年2月期)減額修正を嫌気した売りが一巡して反発の動きを強めている。2月の東京都知事選が接近して材料視される可能性もあるだろう。

 情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。

 情報資産プラットフォーム事業は政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、薬剤・医療材料関連、地域密着型SNS関連、建築情報関連などに事業領域を広げている。政治・選挙関連はアイドルグループAKB48の選抜総選挙や政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営している。ECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大を追い風として成長が期待される分野だ。

 12月27日に発表した第3四半期累計(3月〜11月)連結業績は、売上高が18億10百万円、営業利益が3億46百万円、経常利益が3億49百万円、純利益が2億12百万円だった。前年同期の非連結業績との比較で見ると4.3%増収、39.1%営業増益、43.4%経常増益、48.7%最終増益だった。情報資産プラットフォーム事業が「スパイラル」新バージョン投入効果などで好調に推移し、有効アカウント数は6793件で同1.8倍に増加した。

 通期の見通しは12月27日に減額修正し、売上高が5億円減額して25億円、営業利益が1億50百万円減額して5億50百万円、経常利益が1億50百万円減額して5億50百万円、純利益が90百万円減額して3億30百万円とした。前期の非連結業績との比較で11.9%増収、68.2%営業増益、69.8%経常増益、77.4%最終増益となる。なお配当予想も従来の年間17円(期末一括)から4円減額して年間13円(期末一括)に修正した。

 情報資産プラットフォーム事業で「スパイラル」新バージョン、クラウド型会計ソフト「ネットde会計」「ネットde青色申告」が堅調だが、新規提供開始した「政治山」「美歴」「ジョイブラ」などの売上貢献が想定より遅れるようだ。ただし有効アカウント数は増加基調であり好業績が期待される。

 株価の動きを見ると、ネット選挙関連人気一巡後の13年9月以降は、概ね1500円〜2000円近辺でのボックス展開が続いている。足元では今期減額修正を嫌気する形で、12月30日に前日比173円(10.31%)安の1505円まで調整する場面があった。ただし12月30日は終値で1651円まで戻し、1月6日には前日比84円(5.09%)高の1735円まで反発する場面があった。減額修正を嫌気した売りは早くも一巡したようだ。

 1月6日の終値1730円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円62銭で算出)は40倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は7.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを強めている。出直り展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:18 | アナリスト銘柄分析