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2014年01月07日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】スターティアは下値を切り上げて出直りに変化なし、電子書籍関連の好調を評価

 電子書籍関連のスターティア<3393>(東マ)の株価は下値を着実に切り上げている。出直り歩調に変化はなく、電子書籍関連の好調を評価する動きを強めそうだ。

 電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力として、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開し、大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進している。主力の「ActiBook」は印刷関連業界向けの市場シェアで断トツ首位の実績を誇り、アジア市場への事業展開に向けて多言語対応の開発も進めている。

 12月19日には、連結子会社のスターティアラボがPASSWORDと共同でAndroid端末向け電子書籍販売アプリを提供し、本サービスの第一弾として「くりめぼん」の提供を開始すると発表した。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。電子書籍関連が好調に推移して牽引する。電子書籍関連やクラウドサービス関連の市場拡大も追い風であり、ストック型収益の向上で好業績が期待される。

 なお12月20日に、みつばち保険グループとの資本提携を解消し、当社が保有する同社株式の全て(360株、持株比率1.86%)を同社主要株主である光通信<9435>に譲渡すると発表した。今回の資本提携解消による連結業績への影響は軽微としている。

 株価の動きを見ると、10月の戻り高値1650円から一旦反落して上げ一服となり、1400円〜1600円近辺で推移するボックス展開だったが、足元では水準切り上げの動きを強めている。出直り歩調に変化はなく、短期調整が一巡して上放れの構えのようだ。

 1月6日の終値1606円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.7倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を着実に切り上げている。10月の戻り高値を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24 | アナリスト銘柄分析