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2014年01月08日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TACは12月高値を突破、過熱感解消して再動意の構え、好業績を評価する流れに変化なし

 「資格の学校」を運営するTAC<4319>(東1)の株価は動意後の高値圏でモミ合う展開だったが、足元では12月高値を突破してきた。過熱感が解消して再動意の構えであり、好業績を評価して上値を追う流れに変化はないだろう。

 財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)、金融・不動産分野(宅建・不動産鑑定士・FPなど)、法律分野(司法試験・司法書士など)、公務員・労務分野(社会保険労務士・国家総合職など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営し、法人研修事業や出版事業なども展開している。若者や女性の資格取得支援に向けた厚生労働省の教育訓練給付制度なども追い風だ。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。純利益は前期計上の移転補償金などの特別利益が一巡する。

 受講者数の本格回復には至らないとして減収を見込み、公認会計士試験や税理士試験の合格発表後の講座申込状況を見極める必要があるとして通期見通しを据え置いているが、第2四半期累計(4月〜9月)が計画以上となり、利益は通期見通しを大幅に超過達成している。金融・不動産分野や公務員分野の受講申込が好調であり、賃借料・講師料・教材制作外注費・人件費・広告費の削減という事業構造改革の効果が本格寄与して営業損益が大幅に改善することを考慮すれば、通期増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、12月2日に高値404円を付けた後は一旦反落して350円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、足元で水準を切り上げて1月7日には前日比29円(7.61%)高の410円まで上伸する場面があり12月高値を突破した。好業績を評価する流れに変化はなく、調整が一巡して再動意の構えだろう。

 1月7日の終値404円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して過熱感が解消した。強基調に変化はなく上値追いの流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:20 | アナリスト銘柄分析