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2014年01月08日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは下値固め完了して安値圏ボックスから上放れの動き、収益改善期待で出直り本格化の可能性

 家電やパソコンなどのネット通販サイトを運営するストリーム<3071>(東マ)の株価は、下値固めが完了して安値圏ボックスレンジから上放れの動きを強めている。収益改善期待で出直りが本格化しそうだ。

 家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」の運営を主力として、中国では子会社の上海ストリームが商社事業(自動車関連塗料、食品、太陽光関連部材などの販売)を展開している。テレビやパソコンの需要低迷などで収益が悪化したが、商品仕入れの強化、販売効率の向上、販売価格の最適化、粗利益の確保、販管費の削減、他社ネット通販の運営を支援するEC支援事業の強化などで収益改善を進めている。

 なお13年12月には、当社のネット通販サイトがGoogle認定ショッププログラムにおいて優良ショップに認定された。Google認定ショップバッジは、正確な配送と優れた顧客サービス実績を持つ電子商取引サイトに授与され、ユーザーにとってGoogle認定ショップで購入する利点として、Googleによる購入補償を選択することができる。

 今期(14年1月期)の連結業績見通し(8月29日に減額修正)は、売上高が前期比21.6%減の177億24百万円、営業利益が10百万円(前期は10億54百万円の赤字)、経常利益が14百万円(同10億40百万円の赤字)、純利益が2百万円(同12億37百万円の赤字)としている。粗利益改善や販管費削減などの効果で、第3四半期累計(2月〜10月)の営業赤字が大幅に縮小して収益改善基調である。資本・業務提携先のベスト電器<8175>からの仕入が順調であり、粗利益改善の効果で来期(15年1月期)は一段の収益改善が期待される。

 12月26日に株式分割と単元株制度の採用を発表した。14年1月31日を基準日(効力発生日2月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。単元株式数の変更に伴って株主優待制度を一部変更し、変更後は100株以上〜500株未満所有株主に優待割引券1枚発行、500株以上〜1000株未満所有の株主に優待割引券3枚発行、1000株以上所有株主に優待割引券5枚発行とした。ただし実質的な変更はない。

 株価の動きを見ると、動意付く場面もあるが人気が続かず、概ね安値圏4万4000円〜4万6000円近辺でのボックス展開だった。ただし足元では水準切り上げの動きを強めている。1月6日には4万7900円を付ける場面があり、下値固めが完了してボックスレンジから上放れる動きのようだ。

 1月7日の終値4万6600円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円89銭で算出)は631倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万3657円09銭で算出)は3.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を突破した。下値固めが完了して強基調に転換した可能性があるだろう。出直りが本格化しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:23 | アナリスト銘柄分析