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2014年01月08日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】P&Pホールディングスは出直り本格化、好業績に再評価余地

 販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス<6068>(JQS)の株価は、水準を切り上げて出直りの動きが本格化している。今期(14年3月期)好業績見通しに再評価の余地があり、昨年5月の高値が視野に入るだろう。

 12年10月に持株会社に移行して、販売支援などのSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)事業、倉庫・物流業務請負などのBYS(バックヤードサポート・サービス)事業、人材派遣・紹介などのHR(ヒューマンリソース・サービス)事業、その他(WEBサービスなど)事業を展開している。

 ネット通販市場の拡大が追い風であり、M&Aも活用して事業領域を広げている。13年4月に流通向け建築・内装施工の子会社P&Pデザインを立ち上げ、13年6月に小売・流通向けセールス・プロモーションや伊藤ハム<2284>向け人材派遣の藤栄テクノサービス(現ジャパンプロスタッフ)を子会社化、13年10月に経理アウトソーシング事業のリラインを子会社化した。

 今期連結業績見通しは、売上高が250億円〜270億円(前期比8.8%増〜17.5%増)、営業利益が6億円〜7億円(同18.0%増〜37.7%増)、経常利益と純利益は非開示としている。主力のBYS事業は、ネット通販市場の拡大を追い風として物流拠点作業の需要が高水準であり、コンビニエンスストアの出店拡大に伴って棚卸サービスの需要も拡大基調だ。新規連結のジャパンプロスタッフは下期が伊藤ハム向け繁忙期のため収益への寄与度が高まる。新基幹システム導入による業務効率化や、リラインを活用した管理部門効率化なども寄与する。

 株価の動きを見ると、11月12日の直近安値265円から反発し、12月13日には328円まで上伸して昨年7月の戻り高値325円を突破した。その後一旦は12月25日の293円まで調整したが、1月6日に324円、1月7日に322円まで上伸して12月の戻り高値に接近している。出直りの流れに変化はないだろう。

 1月7日の終値321円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPSは未公表のため営業利益予想のレンジ中間値を基に推定した連結EPS31円50銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS308円39銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破し、13週移動平均線がサポートラインとして機能し始めたようだ。強基調に転換して昨年5月の高値395円が視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:55 | アナリスト銘柄分析