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2014年01月16日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】カナモトは調整一巡して昨年9月高値に接近、中期的に事業環境は良好

 建設機械レンタル大手のカナモト<9678>(東1)の株価は11月の直近安値から反発して9月高値に接近している。調整が一巡した形だ。目白押しの建設関連ビッグプロジェクトなどで中期的に事業環境は良好であり、好業績に対する期待感は強い。9月高値を突破すれば上げ足に弾みがつくだろう。

 建設機械レンタルを主力として、海外向けの中古建設機械販売、土木・建築工事用鉄鋼製品の販売、IT機器レンタル、イベントレンタルなども展開している。北海道が地盤だが、東北、関東、中部、近畿、九州に営業拠点網を拡充して全国展開を加速している。12年6月に道路建機レンタルと道路工事施工のユナイトを子会社化するなど、グループ戦略やアライアンス戦略も強化している。

 今期(14年10月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比6.0%増の1175億円、営業利益が同10.0%増の125億30百万円、経常利益が同9.2%増の120億90百万円、純利益が同4.1%増の60億50百万円としている。震災復興・除染関連工事、防災・減災関連工事、老朽化インフラ補修・更新関連工事、都市再開発関連工事などで建設機械レンタルの需要が高水準で推移する。20年東京夏季五輪、リニア中央新幹線など目白押しの建設関連ビッグプロジェクトが追い風となって事業環境は中期的に良好である。会社見通しは保守的な印象が強く増額の可能性があるだろう。

 株価の動きを見ると、昨年9月の高値2862円から一旦は反落して調整局面となったが、11月の直近安値2369円から反発して足元では2700円近辺まで戻している。今期好業績見通しや中期的に良好な事業環境を再評価する動きが強まり、調整が一巡して強基調に回帰したようだ。

 1月15日の終値2707円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS182円77銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1513円49銭で算出)は1.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調に回帰している。9月の高値2862円は射程圏であり、これを突破すれば上げ足に弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト)

>>カナモトのMedia−IR企業情報

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:36 | アナリスト水田雅展の銘柄分析