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2014年02月25日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズは今期好業績を評価、配当利回り3%台

 システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、素早く切り返しの動きを強めている。今期(14年3月期)好業績・増配を評価して水準切り上げの展開となりそうだ。3月期末に向けて期末一括で3%台の配当利回りも注目点だろう。

 公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開し、顧客別にはNTTデータ<9613>関連が3割〜4割、日本IBM関連が1割〜2割を占めている。民間関連事業では従来の関東圏・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。

 2月7日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)業績(非連結)は売上高が前年同期比14.0%増の100億07百万円、営業利益が同3.9倍の4億81百万円、経常利益が同4.2倍の4億63百万円、純利益が2億50百万円(前年同期は62百万円の赤字)だった。公共関連事業やセキュリティ機器関連事業が好調に推移した。

 通期の見通しは2月7日に増額修正した。売上高は14億円増額して前期比12.5%増の139億円、営業利益は4億10百万円増額して同61.6%増の7億10百万円、経常利益は4億30百万円増額して同63.3%増の6億80百万円、純利益は2億70百万円増額して同53.4%増の3億70百万円とした。名古屋への拠点展開など先行投資負担で減益見込みだったが、公共関連はマイナンバー制導入に向けた動き、民間関連は企業のIT投資増加、セキュリティ機器関連は官公庁のサイバー攻撃対策などが好調であり、一転して大幅増益見通しとなった。なお配当予想も8円増額して年間20円(期末一括)(普通配当10円、特別配当10円)の予定とした。前期との比較で5円の増配となる。

 株価の動きを見ると、昨年12月以降は概ね550円〜650円近辺のレンジで推移していたが、1月下旬〜2月上旬の全般地合い悪化の影響を受けて2月4日の442円まで急落する場面があった。しかし素早く切り返しの動きとなり、2月10日には一時700円台まで上伸する場面があった。足元も概ね600円台で推移している。リスク回避の売りが一巡して、今期好業績や増配を評価する動きだろう。

 2月24日の終値634円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS53円44銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績BPS703円26銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると2月上旬の急落は長い下ヒゲを付けて反発し、サポートラインの13週移動平均線を回復した。高配当利回りも支援材料であり、水準切り上げの展開となりそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:27 | アナリスト水田雅展の銘柄分析