
同社は前年度からスタートした5ヵ年計画、Aichiグループ「中期経営計画2016」に基づき、ものづくり改革の推進による「基盤事業の収益向上」に努め、収益構造の変革や成長路線への進展のため「工場市場・グローバル市場での売上拡大」などに取り組んでいる。2014年3月期業績予想は、売上高が427億円(前年同期比4.2%減)、営業利益が25億3000万円(同5.2%増)、経常利益が27億7600万円(同4.6%増)、純利益が19億円(同10.7%増)を見込む。年間配当は10円(中間期末5円50銭、期末4円50銭)を予定している。中計の最終年度となる17年3月期は、売上高500億円、経常利益40億円、純利益22億円の目標を掲げている。
株価は、ここ4年ばかり320円前後を上限にモミ合いを続け、アベノミクス相場に乗り切れていない。安倍政権は成長戦略の一環で海外インフラ輸出を2020年までに10年の3倍の30兆円に増やす目標を掲げ、東南アジア諸国連合(ASEAN)で、水事業を本格展開する予定とあって、将来的には同社もその恩恵を享受する可能性はある。今期予想PER7倍台・PBR0.73倍と割安感がある。また、配当利回り3.4%と利回り妙味がソコソコあり、見直し余地が広がる。待ち伏せ感覚で押し目は注目したい。(N)
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